実際に融資してもらうにあたって、頭を悩ますのが金利選びです。
アパートローンも住宅ローンなどと同様、変動金利、固定金利選択型、完全固定金利の3タイプに大きく分けることができます。
変動金利は文字通り、年2回金利の見直しが行われるアパートローンです。
今後金利が下がる見込みがあるときは返済が楽になるため、メリットと捉えることもできますが、反対にアパートローンの場合、長期間にわたって返済が継続することになりますので、金利が上昇してしまうと返済額が増えてしまうことになります。
金利変動の影響を受けやすい点がデメリットといえるでしょう。
始めに定められた期間だけ固定金利が適用されるアパートローンです。
固定期間設定型、固定金利特約付きローンなどとも呼ばれていますが、2年や3年、5年、7年、10年などと各金融機関は定めている期間固定金利が適用されます。
その期間が終了すると変動型、固定型が選べるものと変動型しか選べないものなどがあり、金融機関ごとに取り扱いが異なります。
ただし金利が上昇してしまっている場合、金利の再度見直しが行われるため、返済額が大きく上がってしまうケースもあり、デメリットになることも考えられます。
そうしたリスク軽減のために一定の金利優遇が受けられる金融機関もありますので、そうした取引を選んでみるのも賢い方法です。
固定期間が短い場合は、どちらかというと変動型と変わらず、固定期間が長期にわたる場合、固定型と返済額があまり変わらなくなると思っておくと固定年数を決める時の判断基準を掴みやすいでしょう。
全期間完全固定金利などと呼ばれている金利プランです。
フラットタイプなどと呼んでいる金融機関もありますが、これは文字通り返済までの金利が一定となっているアパートローンです。
低金利の期間に融資を契約する場合には、メリットとなることが多いですが、反対に契約後金利が下がってしまった場合には、不利な返済を強いられることになります。
完全固定金利は金利変動のリスクを考えずに一定額で毎月返済ができる面では、経営者にとっても安心と言えますが、他の金利プランよりも金利が割高になっていることが多く、そこがデメリットとなります。
借り換えを行えば、良いと考えてる方も多いと思いますが、アパートローンを借りる時注意したいことの所でも詳しくお話ししますが、繰り上げ返済、借り換えにはそれぞれ手数料、諸費用がかかりますので、決して有益な方法とはいえません。
やはり初めから、金利タイプ選びは慎重に行っていくよう心がけましょう。
変動型では金利上昇の時のリスクが大きいし、反対に固定型では返済額が上がってしまうので、変動型、固定型を合わせてミックス金利を選ぶ方も少なくありません。
また、退職後により大きな利益を得たいという目的で、返済期間の異なる2つのアパートローンを組み合わせる方もいます。
変動型のローンを先に完済し、残りに固定型のローンを残し、安定した金額を長期にわたって返済していくパターンなどです。
ライフスタイルによって選択できる方法は色々ありますので、よく考えた上でミックス型も検討してみると良いでしょう。