いざアパート建築をしようと思っても、「どこにアパート建築を頼めばいいの？」と言う疑問が出てきます。
アパート建築をする場合、ハウスメーカーや地域の工務店などに委託することが多いようですが、アパート建築に慣れていると言う人は極少数で、ほとんどの人はどこに委託するのがベストなのか分からないことでしょう。
アパート建築は一度着工してしまうと気に入らないからと言って、途中で他の業者に簡単に変更することもできないため、業者選びは失敗できないポイントと言えるかもしれません。
アパート建築を誰にお願いするべきなのかに明確な答えはありませんが、人気のある工務店やハウスメーカーの中から検討し、あなたにとって最良のアパート建築業者を選ぶことが大切です
アパート建築のための業者を選ぶにはいくつかの基準がありますが、やはり一生に一度かもしれないアパート建築を依頼する業者選びは誰しも失敗したくないものです。
しかし、実際にはアパート経営が始まってみないと、その業者選びは正解だったのか、間違いだったのかは分かりません。
ですから、アパート建築に取り掛かる前に、建築依頼を検討している建築業者の過去の実績をしっかりと調査しておくことが大切です。
過去の施工実績の数や施工例を始め、会社の概要などはホームページを閲覧したり、資料請求を行うことで、おおよそのことは分かります。
アパート建築の施工実績が多いことは、アパート建築において経験豊富で人気がある証ですし、施工数が多いことはそれだけ色々なケースを担当していますので、トラブルが発生したとしても乗り越えるノウハウを持っていると言うことになります。
建築施工数だけで比較すると、やはりどうしても大手ハウスメーカーなどの実績が優位になりますが、実際の施工例をよく調べることで小さくてもアパート建築が得意な地域の工務店に出会えます。
建築業者の実績を調べる場合は、ホームページや資料だけから見るのではなく、できれば実際にその業者が建てたアパートを見てみたり、そのアパートのオーナーに話を聞いてみたりすると参考になるでしょう。
技術に自信がある業者なら過去の施工例の実物を見せてくれたり、入居率の推移などの情報を開示してくれるはずです。
大手のハウスメーカーにアパート建築の委託をすると、アパート建築だけでなく、その後のメンテナンス管理や賃貸管理業務まで全てを行ってもらえるのが一般的です。
アパート経営にあまり時間をかけたくないオーナーさんやアパート経営には自信がないオーナーさんに向いていると言えるでしょう。
もちろんアパートの賃貸料はオーナーさんに入りますが、メンテナンス管理業務や賃貸管理業務までをハウスメーカーに委託することになると、それなりに運営費用がかかりますので、本来の賃貸料よりも収入が少なくなってしまいます。
また、最近ではサブリース方式と言い、ハウスメーカーの管理会社が物件全体を丸ごと借り上げて転貸するアパート経営もありますので、土地活用できそうなオーナーさんにアパート建築を積極的に勧める業者もたくさんあります。
サブリースの場合、オーナーさんはアパート経営にほとんど手間を取られずに、賃料の80～90％受け取ることができますが、本来ならは100％受け取ることができる賃料の10～20％の管理費用をハウスメーカーに支払う必要があります。
もちろんオーナーさん自身で管理業務を行うことが一番利回りの良い投資となりますが、アパート経営の全てを自分で行うことは、ある程度の手間がかかり、負担も大きいのが実状です。
アパート建築業者選びは評判が良いことも大切ですが、自分の考えるアパート経営と合致する業者を選ぶことも忘れないようにしましょう。
大手ハウスメーカーでも地域の工務店でも、アパート建築をたくさん受注することで売り上げが上がります。
その後のアパート経営が上手く行かなくてもアパート建築をするだけで業者は利益が上がる仕組みです。
そのため、売上目標を達成するために無責任な営業をしてきたり、しっかりと顧客の立場に立って設計を行わない、リスク面の説明をごまかしてメリットのみ説明する悪徳業者も存在します。
リスクのないアパート経営は絶対にありません。
いくら土地を持っているからと言って、アパート需要の全くない場所にアパートを建てても、入居者が集まらずアパート経営は行き詰まってしまいます。
大手ハウスメーカーでも地域の工務店でも、顧客の要望に応えて建物を建てるだけでなく、建築のプロとしてのアドバイスをしっかり行ってくれたり、起こりうるリスクについての説明やリスク発生時の回避方法を説明してくれる業者こそ優良な業者と言えるでしょう。
人気ランキングを鵜呑みにするのではなく、あくまで参考として考え、自分ニーズに応じて内容をしっかり確認してから業者を選ぶようにしましょう。
大和ハウス
大和ハウスはアパートだけでなく、一般住宅やマンション建設でも人気のあるハウスメーカーです。
大和ハウスの建物は非常にデザイン性があり、多種多様なバリエーションが揃っています。
アパートでも和風テイストを効かせたものや北欧風モダンなど外観だけ見てもおしゃれなものが多く、賃貸アパートを探している人が住みたいと思えるラインナップが揃っています。
また、大手ハウスメーカーならではの充実した保証があるのも魅力です。
アパートは建築後、アパート経営に入ってからの期間に大規模修繕工事や部分的な修理の必要が出てきますが、大和ハウスのアパート建築では最長40年の保証期間が設けられています。
定期的なメンテナンス工事費用などはオーナー負担になりますが、施工時の工事が原因の欠陥である場合は無料で対応してもらえます。
ハウスメーカーのアパート建築は工務店よりもアパート建築費用はかさみますが、アパート経営が初めてと言う方にとっては、この保証期間と言うのは非常に心強いサポートと言えるでしょう。
急なアパートの修繕が必要になった場合でも、24時間対応のサポート体制があり、オーナーさんや入居者の悩みに早急に応じることが可能になっています。
また、賃貸アパートの管理セミナーが定期的に開催されたり、経営アドバイスも充実しています。
一括借り上げシステムもあるので、高い家賃収入はなくても、長期的に安定した収入を得たいと言うオーナーさんにも、おすすめです。
初めてアパートを建て、経営を始めると言うオーナーさんが安心して任せられる業者であることが、大和ハウスの支持されている理由と言えるでしょう。
積水ハウス
積水ハウスは、長年一流メーカーとして認められ続けている業界でもトップクラスのハウスメーカーです。
積水ハウスのブランドで有名なのが、シャーメゾンと言えるでしょう。
シャーメゾンは一般住宅向けのブランドですが、3～4階建てのアパート建築としても利用可能なプランです。
基本的にハウスメーカーのアパートと言うと、軽量鉄骨を利用したものが主流になっていますが、積水ハウスのシャーメゾンは重量鉄骨施工がラインナップされています。
軽量鉄骨と重量鉄骨の違いは、簡単に言うと鉄骨の厚みの違いに置き換えることができます。
重量鉄骨の場合、柱や梁が太くなるので軽量鉄骨のアパートよりも頑丈になりますし、3～4階と言う高さや広い空間を設ける建築が可能になります。
シャーメゾンの場合、重量鉄骨の重厚感のある外観となりますので、他のハウスメーカーのアパートと見た目からして高級感に差が出ます。
他のハウスメーカーでも軽量鉄骨を使い、3階建のアパートを建築することは法的にも可能ですが、万が一大きな地震などがあった場合、3階以上の入居者はかなりの揺れを感じることとなり、不安を覚えます。
アパート建築費用を抑えて軽量鉄骨のアパートを建てても、不安要因が引き金となり入居者が途絶えてしまうとアパート経営は成り立ちません。
シャーメゾンのアパートは安全面だけでなく、洗練されたデザインのものも多く、入居者に大変人気があります。
大きく取り上げられてはいませんが、大手ハウスメーカーの内装や設備面は技術や価格の上であまり差がないと言うのが現状ですので、外観の印象を上げる魅力ある施工を取り入れることも重要になってきます。
また、積水ハウスは一流ハウスメーカーですので、事業提案書も非常に綿密でレベルが高いとされています。
もちろん、アパート経営に移ってからも長期的に専門のアフターサービスやアドバイスを受けられますので、オーナーにとっても優良なメーカーと言えるでしょう。
旭化成ホームズ
旭化成ホームズと言えば、ヘーベルハウスで有名なハウスメーカーです。
アパート建築では、ヘーベルメゾンと言うブランドでアパート経営までサポートしてもらえます。
ヘーベルと言うのは、ドイツのヘーベル社との技術提携によって日本で初めて導入された軽量発砲コンクリート建材のことで、アパートの外壁や床材などに利用されています。
ヘーベルの特徴としては、軽量性、高強度、耐火性、耐久性、寸法の安定性、遮音性、断熱性、調湿性に優れており高品質なアパート建築が可能となっています。
ただし、ヘーベルは無数の気泡により軽量化を実現している建築資材なため、直接水に触れると気泡が水を吸うことがあり劣化しやすいと言うデメリットも持っています。
このため、外壁にヘーベルを利用する場合は、しっかりとした塗装を行う必要があります。
旭化成ホームズでは30年以上の耐久性のある高性能外壁塗装を施すことでこの問題に対応しています。
また、旭化成ホームズではアパート建築後も最長60年まで延長可能な保証システムがあり、中長期的な土地活用としてアパート経営を行いたいオーナーさんに人気があります。
また、子会社の旭化成不動産レジデンスによって一括借上げシステムを設け、募集家賃の85～90％の保証率で収入を得ることができるのも魅力です。
特に、東京や大阪などの大都市部に強いハウスメーカーとされています。
パナホーム
パナホームと言えば、一般住宅のイメージがありますが、アパート建築も行っています。
建物は制震鉄骨骨軸組構造、重量鉄骨ラーメン構造、大型パネル構造の3種類を採用しています。
いずれの工法でも耐震性が高いのが特徴ですが、集合住宅ではメンテナンスがしやすいように高耐候性瓦、EMクッションフロア、防汚クロスが採用されています。
また、光触媒タイル外壁のキラテックが採用されているので、外壁のメンテンナンスも負担が少なくなっており、アパートオーナーの強い味方です。
セキスイハイム
セキスイハイムのアパートは、現場での施工が非常にスムーズで、組み立ては屋根工事まで含めても1日で完了してしまいます。
早さだけを重視するのは問題ですが、施工時間が長くなると建築費もかさみます。
セキスイハイムは高品質を保ちながら短期間に工事を終了することができるので、アパート経営を早く行うことが可能となり、それだけオーナーさんの経済的な負担を減らしてくれます。
アパート経営のサポートも充実しているのでアパート経営が初心者の方に人気があります。
ミサワホーム
ミサワホームのアパートの工法としては、木造プレハブと鉄骨プレハブタイプがありますが、ミサワホームの戸建て住宅同様木質パネル構造がメインになります。
また、省エネ性能、制震装置「MGEO」による安全性、デザイン性の高さも特徴ですが、ミサワホームの一番の売りである「蔵」の採用により大きな収納力と高い天井のあるアパートを実現させています。
若い世代を中心とする賃貸を必要としている方々に特に人気があります。
住友林業
住友林業のアパートはフォレストメゾンといい、住友林業らしい木の素晴らしさを活かした住まいになっています。
木造でもLS30仕様と言うオリジナルの高耐候仕様でアパートを長期間に渡って美しく保つことが可能です。
また、ウォールフレーム構法によって設計の自由度を高め、将来的な間取り変更を容易にしています。
さらに、ビッグフレーム構法で木造でもしっかりした耐震機能を持たせています。
アパート経営のマーケティングから賃貸住宅経営サポートシステム、アフターメンテナンスまでが充実していますので、アパート経営初心者のオーナーさんも安心して任せることのできるハウスメーカーと言えるでしょう。
