アパート建築をするなら、「儲かる間取り」にしたいのは当たり前だと思います。
理論上、儲かる間取りはその土地に最大戸数を取ることです。
そうすると、一部屋当たりの面積は小さくなります。その小さい部屋で入居があるかどうか?を考えなければいけません。
実際に入居が無ければ絵に描いた餅になってしまいます。
儲かる間取りとは、目先の収支ばかりにとらわれずに、長く安定して収入を得られる間取りを考えることです。
まずは、その土地(場所)にどんな賃貸のニーズがあるか考えましょう。
・周辺に何があるのか。
・どんな人たちが暮らしているのか。
最寄が都心に近い駅 … 働く人が多い
→ 単身者用の1K、新婚さん向けの1LDKなど
小学校が近い … 小さなお子さまのいる若い世帯
→ ファミリー向けの2LDKや3LDKなど
大学が近い … 学生、講師
→ 単身者用の1K、ルームシェアもできるシェアハウスなど
新興住宅地 … 若い世帯
→ ファミリー向けの1LDK~3LDK以上
オフィス街 … 働く人が多い
→ 単身者用の1K、SOHOや事務所利用もできる間取りなど
同じアパート内に、単身用、ファミリー用を混在させるのは避けたほうがいいでしょう。
生活ペースや価値観の違いで、生活しにくくなるデメリットとなります。
インターネットなどで、その土地にどんな物件が多いか検索できるので、参考になります。
ただ、同じようなアパートを建築しても、競争になるだけです。
そこで、アパート本体だけでなく設備についても考えます。
駐車場、駐輪場、バイク置場は必要か。
単身者が多い場合、宅配ボックスの設置もメリットになります。
大学生の街や女性がメインターゲットの場合は、オートロックがあれば、親御さんも安心です。
土地柄やニーズによっては、「女性専用」「ペットOK」など付加価値を付けることもできます。
必要とされるアパートを建築するために、需要をしっかりと調査しましょう。